2018年2月13日火曜日

渋谷学研究会「民俗芸能の舞台公演―その歴史・意義―」

出演します。渋谷系だぜ~。いぇいいぇい。
國學院大學のサイトも見てください。



國學院大學21世紀研究教育計画委員会研究事業「地域・渋谷から発信する共存社会の構築」

平成29年度渋谷学研究会「民俗芸能の舞台公演―その歴史・意義―」

日時 | 平成30 年3 月15日(木) 13:30 ~ 17:30
会場 | 國學院大學渋谷キャンパス 5号館 5301教室

「折口信夫と民俗芸能上演」  小川 直之(國學院大學教授)
「民俗藝能の大正 —民衆藝術・ページェント・郷土舞踊—」 舘野 太朗(大阪市立大学都市文化研究センター研究員)
「郷土を離れてお祭り広場へ —全日本郷土芸能協会の成り立ちと現在—」 小岩秀太郎(公益社団法人全日本郷土芸能協会)

コメンテーター茂木 栄(國學院大學教授)大石泰夫(盛岡大学教授)

 【お申し込み】
下記連絡先(E メールまたはFAX) にお申し込みください。その際、「渋谷学研究会参加希望」とご明記のうえ、(1) 住所、
(2) 氏名、(3) 電話番号をご記入ください。
E-mail: shibuyagaku@gmail.com

FAX:03-5466-9237(國學院大學研究開発推進機構事務課)

●お問い合わせ先 
國學院大學研究開発推進機構事務課 ℡03-5466-0104
*承った個人情報は、國學院大學が主催する
イベントに関する案内等にのみ使用します。

芸能文化研究会第九回研究会

第九回研究会のお知らせです。

来聴歓迎いたします。事前に以下のアドレスまでメールをいただけると幸いです。
geinoubunka〇gmail.com(〇を@に変えてください)

日時: 2018年3月10日(日)14:00~
於 :早稲田大学人間総合研究センター分室(27-8号館)
  (新宿区戸塚町1-101 高田牧舎2階)
発表者
 黛友明(神奈川大学国際常民文化研究機構共同研究者)
 小泉優莉菜(博士、歴史民俗資料学、公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団学芸員)

報告1:黛友明(神奈川大学国際常民文化研究機構共同研究者)
「「素人」と「専業者」を分つもの、繋ぐもの」
 民俗芸能についての定型的な説明のひとつに、「専業者ではない素人(農民)の芸能」というものがある。これは、能や歌舞伎といった伝統芸能でも、落語や講談、浪花節といった大衆芸能でもないものというニュアンスを含んでいる。ただ、芸能史と不可分に成立してきた民俗芸能研究では、実際には、生活の糧を得るための「専業者の芸能」も射程に入れたうえで調査研究が進められてきた経緯もある。歴史的にみれば、多様な宗教者や芸能者が各地の民俗芸能の成立に関与してきたことは否定できないため、それは当然のことであった。だが、そうなると、「素人」と「専業者」という枠組みが、逆に足枷になるのではないかとも思えてくる。
 もちろん、「素人の芸能」という言い方は、便宜的なものであり、わかりやすく対象を研究者以外にも伝えるために有効なものだろう。だが、そうであるがゆえに、何となく人びとを納得させてしまう、民俗芸能という言葉のイメージと問題点が、凝縮して表れているのではないか。
 本発表では、発表者が継続してきた「専業者の芸能」である、伊勢大神楽を取っ掛かりとしながら、「素人の芸能」という説明を「民俗」という概念との関係で理解しながら、芸能文化に対する民俗学的な研究のあり方について考えるための問題提起としたい。


報告2:小泉優莉菜(博士、歴史民俗資料学、公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団学芸員)
「かくれキリシタン信仰再考―オーラル・ヒストリーを視座として―」
 「かくれキリシタン信仰」と聞くと、多くの人は、江戸期の弾圧や処刑、踏み絵などを思い浮かべるだろう。しかし、この信仰は過去の遺物ではなく、現代においても綿々と受け継がれている。発表者は今までの研究の中で、高度経済成長や世界遺産登録活動が、信仰形態に大きな影響をもたらしていることを明らかにした。現代の伝承者の語りに耳を傾けると、われわれが「キリシタン」という言葉に抱いてきた「血生臭く神秘的」なイメージの裏には、より現実的な生活の営みがあったことを知ることができる。本発表では、今までの研究を振り返り、オーラル・ヒストリーが、「かくれキリシタン信仰」に対するイメージの再考を促す有力なアプローチであることを示す。

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