2022年11月27日日曜日

民俗芸能学会の乗っ取りについて

民俗芸能学会では、2年ごとに会員の互選で上位10名の理事を選出し、そのメンバーが協議してさらに10名程度の理事を指名し、20名程度の理事で学会運営の実務を担ってきました。

来年度からの役員を決める選挙が10月に行われ、開票結果が会員に送られてきました。以下に内容を転載します。

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上位得票者

① 茂木栄
② 鈴木通大
③ 野村伸一
④ 加藤健司
⑤ 風早康惠
⑤ 薗田稔
⑦ 吉田純子
⑧ 宇野正人
⑨ 堀内ふき
⑩ 茂木貞純

選挙管理委員:鈴木通大、野村伸一
有権者数:317名
投票総数:193票
有効投票数:175通
白票数:15通
無効投票数:3通
有効投票数:1360票

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今回の選挙で早稲田大学出身の会員はひとりも当選しませんでした。民俗芸能学会は発足以来、事務局を演劇博物館に置いてきましたし、本田安次さんや鳥越文蔵さんが学会運営のために多額の寄付をされるなど、早稲田大学との関係は非常に深いものでした。

前回の選挙では不正まがいのことが行われましたが、現代表理事の山路興造さんは理事・会員の指摘をなぜか無視し続けて放置してきました。そのため、それまで精力的に活動してきた会員が学会を去ることになりました。今回、本田安次の後継者といえる山路さんが落選し、そのかわりに民俗芸能での業績が皆無の方が当選したのは、民俗芸能学会が学術学会ではない別の何かに変わったということではないでしょうか。